1999年7月29日の木曜に、名古屋でオフ会がありました。
今回は、ここからもリンクしている「MIDIで合唱!」というサイトの主催オフでした。管理人のNalcyクンは「お客様の声」にも時々書き込んで下さいます。
ちなみにもうひとりの常連ENAさんとNalcyクンは、同じ会社──愛知県にある日本を代表する某自動車メーカー──の合唱サークルのメンバーで、今回中核となったのはNalcyクン、ENAさんを含むその合唱団の面々でした。他にHassyさん、けいこさん、Miharuさんといった方々が迎えて下さったわけです。
名古屋に参集したのは私だけでなく、北陸からsawakoちゃん、だーこちゃん、それにおふたりの共通の友人であるくっしーさんが加わりました。総勢9人、相当に大規模なオフ会だったと言えます。
大学院生のくっしーさんと、半ばプータローのような自由業の私を除いては、全員れっきとした会社員なのに、木曜正午集合、などというオフ会にこれだけ集まるというのはどうしたことでしょう。喜ばしいような嘆かわしいような。(^_^;;
このうちけいこさんとMiharuさんはちゃんとお仕事を済まされてから、途中参加なさったのでしたが……。
手間取っていた「孟姜女」の作曲を事実上終わらせた私は、晴れ晴れとした気分で新幹線に乗り込みました。
平日の朝なのでどうせ電車が遅いだろうと思って少し早めに出ましたら、案外スムーズに走って、考えていた列車より1本前のに乗れました。名古屋には11時20分頃に着けましたので、集合時刻までは少し時間があります。そのあたりをうろついて、土産物などを先に買ってしまいました。
15分前くらいに集合場所へゆくと、Nalcyクンが手持ち無沙汰そうに立っていました。なんと10時半からずっと同じところに立っていたとか。
「早く来て下見とかしておこうと思ったんですが、下見をするにはちょっと遅かったもんで」
と言っていましたが、何もひとところに1時間半も突っ立っていなくてもよさそうな……(^_^;; しかし、その律儀さが彼の持ち味かもしれません。
5分前くらいになってsawakoちゃんが到着。北陸組は一緒に来るのかと思っていましたが、sawakoちゃんは列車、くっしーさんとだーこちゃんはバスと、別行動なのでした。しかしsawakoちゃんはその場で携帯電話を取り出し、二言三言話していたと思ったら、
「連れてきます」
と、その場を離れました。
しばらくしてだーこちゃんたちが現れましたが、今度はsawakoちゃんが帰ってこなかったり、しばらくごたごたしましたが、その間にENAさんも登場し、とりあえずそこに集まる人間は全部集まりました。
集まって、まずお昼ご飯を食べることになっていました。sawakoちゃんのたってのリクエストで、名古屋名物味噌カツ。私個人としてはこう暑いのに昼間から揚げ物を食べるのもなんだか退儀で、冷やしきしめんくらいで済ましたい気もしましたが、Hassyさんが店へ先行して席を確保して下さっているとのことで、かたじけないお話です。
当然ながらすぐにその店へ向かうべきだったのですが、荷物を預けたいと言い出す人がいました。その日はもう名古屋駅に戻ってくる予定はなかったので、どうしようかと鳩首会談した結果、先にホテルに行って預けてしまおうと衆議が決し、お昼時で混み合う味噌カツ屋で7人分の座席を確保し続けているHassyさんを放っておいて、伏見のホテルへ向かったのでした。
ようやくお店に着いたのは1時くらい。Hassyさん、お疲れさまでした。m(-_-)m
歩き回ったせいか結構おなかがすいて、やや重いかと見えた味噌カツもきれいに平らげ、そのあと名古屋港水族館へ行きました。ここは亀とペンギンが売りだとか。ペンギンの水槽では、ちゃんと人工降雪機を作動させていました。陸上ではよちよち歩きで頼りなげなペンギンも、水中では実に素早く動くんですね。それから上陸するときの勢いがすごい。ロケット噴射のようにピュッと水から飛び出し、ちょこんと着地するのが、非常に不思議な光景に思えました。
水族館の近くに、ちょっとした遊園地がありましたが、北陸勢が妙に元気になってきて、立て続けに絶叫マシンに乗っていました。私もひとつだけつき合いましたが、ふたつ目はパス。地元勢は見ているだけでした。ENAさんとHassyさんは私と年代が近いのでまあよいとしても、若いNalcyクンが尻込みしたのはちょっとアレかも。(^_^;;
都心に戻り、栄の居酒屋に入りました。ここでけいこさんとMiharuさんが合流しました。Miharuさんはもともと参加予定でなかったのが、ちょうど近くにいたというので飛び入りで参加したのでした。
いろんな日本酒が揃っているお店でしたが、お酒の飲めない私には風馬牛。しかし私はウーロン茶だけでも楽しめるたちなので、不足はありません。
酒豪のsawakoちゃんはご満悦の様子でした。くっしーさんはもっと飲めるのだとsawakoちゃんは証言していましたが、くっしーさんの方はたちまち赤くなって、着ていた赤いシャツや染めた髪と同じような色になっていたのに対し、sawakoちゃんは見た目が全然変わりませんので、少なくとも見たところは彼女の方が上としか思えません。
Nalcyクンはビールを飲むと赤くなるのに、日本酒を飲み出すと色がさめてくるという妙な体質らしい。ENAさんはマイペースで、それほど量を過ごしてはいなかったようです。Hassyさんは車だということもあってセーブしている模様でした。けいこさんとMiharuさんは席が離れていたのでよく観察できませんでしたが、ほとんどお酒は飲んでいないように見受けられました。
次にカラオケルームへ行くと、Hassyさんのテンションが上がりまくっていました。ほとんどの曲で、本来マイクを持っている人よりもずっと声を張り上げて一緒に歌っており、よくのどが持つなあと感心しました。
私は新しい流行歌をほとんど知らないので、ある種の同好の士と一緒の時でないと、カラオケでは比較的おとなしい方です。そのくせ「『瀬戸の花嫁』の歌詞で『宇宙戦艦ヤマト』を歌う」などという、仲間内で使い古されたようなギャグをかまして、皆さんの私に対する評価を一気に下げたりしておりましたが……。
試みに、オフ終了後けいこさんがNalcyクンのサイトの掲示板に書き込んだ記事を無断転載してみましょう。(^_^;;
──すっごい偉大な作曲家って感じの人だとおもってたんですけど、なんだ、普通の人じゃん、と思ってしまいました。
すっごい偉大な作曲家って感じの人ってどんな感じなのだかよくわかりませんが、幻想が音を立てて崩れたのは確かなようで。(^o^)
地元勢のうち、ENAさん、けいこさん、Miharuさんの3人は、翌朝も仕事がありますので、カラオケの途中で帰られました。
残る6人でもうしばらく歌ったのち、ホテルへ移動しました。
北陸勢の3人及び私はもちろんホテルをとっていましたが、Nalcyさんも同じところをとっており、明日も休暇にしたとのことでした。
私はだーこちゃんと一緒にツインルームをとっておりましたので、自然とそこが3次会の会場となってしまいました。もっとも、だーこちゃんは早々とベッドに潜り込んで寝息を立て始めました。くっしーさんも自室で眠りについたらしい。
夜も更けてきたせいか、思ったより酔っぱらっていたせいか、sawakoちゃんの話が妙にシモがかってきて面白かったのですが(詳細は憚りがあるので省略)、私もややうつらうつら状態。そのうちHassyさんが帰宅することになり、それを潮に解散しました。一応オフ会という形ではこれで修了です。とても楽しい一日でした。
私は翌朝、6時半頃に眼が醒めてしまいました。旅先ではたいてい早起きになります。
同室のだーこちゃんは、おどろくほどぐっすりと眠っていて、私ががさごそ動き出しても一向に気にならない様子です。8時に朝食を予約してあって、7時半頃に彼は一度起きたのですが、8時近くなるとまたすうすうと寝息を立てていましたので、起こすのも気の毒だと思い、ひとりで食堂へ行きました。
混んでいたのでしばらく待っていると、そのうちsawakoちゃんとNalcyクンも下りてきました。くっしーさんはひたすら寝ているのだろうとのこと。その後チェックアウトするまで、ついに会えませんでした。
席があくまでには、だーこちゃんも起きてきたので、4人で朝食を摂りました。
さて、30日金曜日の予定はみんなバラバラです。sawakoちゃんとNalcyクンは安城だかにあるわんわん動物園へ行くとか。他の参加者も募っていたのですが、さすがに2日連続休みをとるひとはそうおらず、彼らはツーショットということになりました。やったねNalcyクン。
「sawakoさんとふたりだけで歩いてても、別になんにも感じないと思いますけどね」
前夜、Nalcy氏はそういう、強がってるんだか失礼なんだかわからないようなことを言っておられましたが、どうだったんでしょ。
だーこちゃんは東京へ向かいます。演奏会があるのだそうで。聴くのではなく、自分がピアノを弾くそうです。話を聞いていると、下手なプロよりよほど舞台の数が多いようです。8月1日が本番だそうで。
そして、私はというと、名古屋駅で彼らと別れ、名鉄特急で豊橋へ向かったのでした。
せっかく遠出するのに、会う人がひと組だけというのももったいないような気がしましたので、5月にやった「北陸・京都小旅行」の時と同様、もうひとつの出逢いを組み込んでおいたのでした。
最近になってネットで知り合ったkushabeiさんが豊橋の会社に勤めておられますので、お昼ご飯でも一緒に食べませんか、とメールを出したところ、承諾の返事が来たのでした。
会社のお昼休みに会うだけなので、時間を無駄にできません。正午きっかりに、その会社の入っているビルの入口で待ち合わせました。
会社といってもパソコンショップなので、kushabeiさんはお店の制服を着たままエレベーターから下りてきました。初対面ですので、念のため例の『世界名作劇場』女声版をお互い携えていました。ネットでもこの本が縁で知り合った間柄ですので、まさに当を得たものだったと言えるでしょう。
近くの小料理屋のような店でランチタイムセットのお膳を食べながら、いろいろ話しましたが、ほんとに
──あ。
という間に感じられた一時間で、たちまちのうちに過ぎてしまいました。
メールのやりとりなどでも、明るい、前向きな性格のひとであるように見受けられたのですが、実際お会いしてもまったくその通りに感じられ、そういう人と話をしていると自分も元気を分けて貰えるみたいで、私としてはとても嬉しいのです。
いずれ改めて、もっと落ち着いてお会いしたいなと思いました。
kushabeiさんと別れたあと、タクシーで東名高速の豊川インターへ出て、そこから高速バスで帰ってきました。10分あまり遅れていましたが、東名高速の出口付近では5分ほどの遅れにまで回復していたのに、首都高がやたらと渋滞していて、結局東京駅に帰り着くのは1時間も遅れてしまいました。
(1999.7.31.)
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