本当は……
MIC 1999.1.20.
 偉そうにいろいろと、皆さんの恋愛相談にアドヴァイスのようなことをしているけど、ほんとはそんな資格は私にはないんだよな……。

 恋したことはある。夜も寝られないくらい身を焦がしたことも何度も。
 というより、常にそうしているような気がする。
 でも、いつだってひとり舞台。
 片想いだけを重ねている間に、いつの間にか齢をとってしまった。

 片想いが常態となってしまっているので、なんだか、告白する時には半分方醒めていたり。
 断られても仕方がない、という覚悟ができるまで告白できないんだから。
 そして、案の定断られる。
 その繰り返し。

 想い想われる、なんてことがこの世にあるのが信じられない。
 女性が本心から男性を愛することがあるということすら、心の底では信じられない。
 こんな風になってしまった私に、恋愛についての助言などする資格はないのです。
 異性のぬくもりを唇に、腕に、胸に、一度も感じたことがない私などには。

 笑えるよね。なんにも知らないことについてしたり顔で述べ立てるワイドショーのコメンテイターと一緒だ。
 異性と交際しているときの楽しさ、それが危機に陥ったときの不安、破れたときの悲しみ。
 私は、何ひとつ自分では知っていないのだ。

 だから、私のレスなど、当てにしないでください、皆さん。
 偉そうなこと言って、ごめんなさい。
さくらさん 1999.1.20.
 MICさんの助言で救われた人、心が軽くなった人はたくさんいるはずです。私もその一人です。
 恋をするのに資格なんてありません。助言も同じです。
 もし条件があるとするならば、それは自分で経験がなくても相談者の気持ちになって考えてあげるということだと思います。それだけで十分ではないでしょうか?
 MICさんはそんな優しい気持ちをお持ちですのできっとみなさんここに書き込みに来られるんですよ。

 成就した恋だけが経験として残る訳ではありません。
 片思いの切なさや苦しみ、ちょっとした喜びを経験してこそ本当の意味での助言ができるんじゃないかと思っています。

 私こそ偉そうなことを言ってしまってすみません。
 でもMICさんの言葉で心が軽くなった私としてはどうしてもこの気持ちをお伝えしたかったのです。

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